WEBの世界におけるベンチャー企業の攻勢



ベンチャー企業の特徴は、ITの技術進化の最新動向を逃さず、独自の技術を開発することによって市場に殴り込みをかける点にあります。日本では最近ベンチャー企業が台頭しているため、旧来の会社も積極的に新技術を取り入れ、コストを削減しようと努力しています。その結果、エンジニアの労働環境が一変しました。これまでは先輩エンジニアから学び取った技術をそのまま武器にすることが出来たのですが、どの企業も古い技術を買ってくれなくなったことから、日々最新の技術を猛勉強しなければ職を失う状況になっているのです。この状況はエンジニアにとっても企業にとってもリスクを抱えます。最新技術は成功する保証が無いため、一種の賭けとして製品開発しなければならないからです。ただ国際的にはその流れが当たり前になっているため、日本でも段々と慣れていくことでしょう。さて、情報収集を怠ってはならないのは、なにもエンジニアに限った話ではありません。全ての会社員が知識を日々積み重ねなければ、いつ解雇されるとも分からない時代を迎えています。知識を蓄えるというのは、単に数値を記憶するのではありません。その数値を、過去に蓄えた別の知識と経験からどのような意味を持つのかを分析し、そこから法則を導出するプロセスを指します。能力の高い社員は、このプロセスを個々人が頭の中で実践します。ですから今後生き残る社員というのは、知識の体系化と理論化に長けた人材であると予測できます。因みに新しい法則を見つける際のパターン認識はグランビルの法則と呼ばれています。グランビルの法則を実践できる社員が揃っている会社であれば、情報戦線で闘い抜くことができるでしょう。